CentOS 8 に移行しました

こんにちは、Azusaです。

当サイトの構築について、記念すべき1つ目の記事にて紹介いたしましたが、今回はAmazon Linux 2よりCentOSに移行しましたので手順等のご紹介兼備忘録です。

まず、最初の構成にした理由としまして、当時CentOS 8がリリースされたばかりで、CentOS公式のAMIが提供されていなかったため、妥協案としてAmazon Linux 2を使っていました。

今朝起きてフラッとCentOSの公式ページを見に行ったところ、AWSマーケットプレイスではなく、公式のダウンロードにAWS個別のページが出来ており、その中にCentOS 8も存在していたため、突貫で移行しました。

移行手順

まず、CentOS公式のAMI一覧のページより、自分がインスタンスを作るリージョンのCentOS 8を探し、リンクをクリックします。

すると、EC2インスタンスの作成画面になりますので、自分の好きな構成にしてインスタンスを稼働させます。
※この際、”centos”ユーザーへの公開鍵認証が必要となりますので、必ずキーペアを作成するか既存のものを指定してください。
パスワード認証は不可になってますので、キーペアを指定しないとログインできません。

最初に”root”で接続しようとしたら、”centos”で入ってねって怒られました笑

“centos”で接続したらまずは、”root”ユーザー及び普段使用するユーザー(“centos”をそのまま使うか、それ用に別ユーザーを作成する)のパスワードを”passwd”コマンドにて設定します。

その後、とりあえず”dnf upgrade”で、最新の状態へアップデートした後に、必要なパッケージをインストールしていきます。

WordPressに必要なものは最初の記事にも書いてあるとおり、WebServer(Apache・Nginx・LiteSpeed等)・データベース(MySQL or MariaDB)・PHPですので、私はOpenLiteSpeed・MariaDB・PHP7.4をインストールしました。

各ソフトウェアの初期設定等は検索するといくらでも出てくるので、各自調べてみてください。

私はインストールする前にRPMFusion・REMI・LiteSpeed・MariaDBの各リポジトリを設定して、最新のものを利用できるようにしています。

上記必要なパッケージをインストールして、Webサーバとデータベースの初期設定を済ませたらWordPressをダウンロードしてきて、所定のフォルダに展開します。

そして、ブラウザでサーバのIP(AWSのコンソールからIPを調べてください)へ直接アクセスすると、WordPressの初期設定画面になるのでデータベースとユーザー情報を入力して一旦なにもない状態のウェブサイトが表示される状態にします。

この状態まで来たら、現在稼働中のWordPressからマルっと情報を移行してくるのみなのですが、私は便利なプラグインを使ってすべてを一回で済ませました。

“All-in-One WP Migration”というプラグインなのですが、これを新旧両方のサイトに追加することにより、すべてのバックアップと書き戻しが行えるようになります。

移行元のWordPressにて全部の情報をエクスポートして作業用PCに保存します。
※今回は小規模なもので、全体サイズは100MB程度でした。 大規模なサイトだと、書き出しが正常に行なえない可能性もありますのでご注意ください。

そして次に、移行先のサーバにインポートするのですが、PHPの標準の設定ですと、ファイルサイズが数MGまでしか扱えないとでてインポートできません。

この際、プラグインの提供しているストレージを経由して書き戻しを行う(512MBまで無料)か、自分でPHPの受け入れサイズを拡大してインポートできるようにするかの選択ができます。

私はそこまでファイルも大きくなかったこともあり、PHPの受け入れファイルサイズを200MBまで一時的に拡張して対応しました。
※php.iniの”upload_max_filesize”と”post_max_size”を書き換えてやれば、受け入れ可能サイズの変更ができます。

読み込みが終わると、同じサイトが2つあるような状態になっていると思うので、新しい方のサイトのWordPressのサイトアドレスを、旧サイトのものに合わせます。
(この時点で、新サイトのレイアウト等がガタガタになってしまうと思いますが、リンク先の変更で適正な画像等が取得できなくなっているためで、問題ありません。)

そして、DNSの設定で、旧サーバに向いているレコードを新サーバのIPアドレスに書き換えて伝播を待ちました。

伝播したのが確認できたら、アクセスしてみてリンクがおかしくなっていないか等を確認して終わりです。

私が移行した後に気づいたものとしては、各テーマに設定している画像等が仮組み状態のアドレスのままになっておりアクセス不能になっていて表示されなかったりといったことがありました…。
また、一部プラグインが無効になっていたので再度有効化しました。

その他、登録ユーザーや設定についてはきちんと引き継ぎできており問題ありませんでした。

こんな感じで思ったより簡単に移行できたので、サーバの移行を考えている方は参考にしていただけると嬉しいです。

今回、詳細なコマンドやソフトウェアの説明等は省いておりますが、移行の記事なので一度構築したことがある方が見ている想定ですので、何か気になることがあれば、コメントいただければと思います。

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